一昨日、高崎コスモス合唱団 さんの定期演奏会にお邪魔しました。
会場の高崎市文化会館は、「約700席」のホールですが、
客席は満員で立ち見が出るほど!
演奏会中、千葉先生(合唱団指揮者)も「定期演奏会でこんなにお客さんが来てくださったのは初めてです」と述べられ、演奏会の注目度の高さが窺えました。
——-
1st「A Little Jazz Mass(ボブ・チルコット 作曲)」で幕を開けた演奏会。
この曲は、キリスト教のミサを「Jazz風」に作曲した挑戦的な作品で、
10年ほど前から様々な合唱団で取り上げられてきました。
「Jazzのリズムの中」であっても「祈りを歌うこと」を忘れない、
合唱団の皆さんの思いが伝わってくる丁寧な演奏でした。
2nd「2018年度 全日本合唱コンクール 課題曲/自由曲」
昨年度、群馬県大会で金賞を受賞し、関東大会でも演奏された曲目の再演です。
好成績を残されたこともあり、音一つ一つへの集中力から生み出される流石のクオリティの演奏でした。
特に「みやこわすれ(千原英喜 作曲)は、ピアノ 塩谷景子 先生の「歌うようなピアノ」と共に合唱団の「ダイナミックかつ、美しい音楽」が展開され、みやこわすれ(花の名前)の意味に込められた、ふるさとへの切ない思いを歌い上げられました。
3th「アレンジ曲集(J-POP)」
1st,2ndステージの雰囲気とは打って変わって、「J-POPステージ」。
「道(EXILE)」という誰もが知っている曲から、「虹(森山直太朗)」「Gifts(Superfly)」というNHK音コンの課題曲にもなった名曲を、
「丁寧に・楽しく」演奏されていました。
ステージ最後の「明日はきっといい日になる(高橋優)」は、
春の季節にふさわしい「希望に溢れる」メッセージを伝えてくださいました。
4th「アカペラ/男声合唱&女声合唱」
アカペラ曲「ここから始まる(北川昇 作曲)」の生み出す暖かい音楽で、会場を包み込みながら始まった 4thステージ。
正に「高崎コスモス合唱団さんの個々の力」が発揮されたステージです。
男声合唱は「かけす(多田武彦 作曲)」という渋い選曲からの、「最上川舟唄(清水脩 編曲)」は男声合唱好きのFB管理人の気持ちを高ぶらせてくれました(笑)
決して多くない男性陣ですが、迫力満点の音楽です。
女声合唱は打って変わって、丁寧で美しい音楽が繰り広げられました。
「弦楽セレナーデ(小坂 恵一 編曲)」は、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を題材とした合唱曲で、かの有名なフレーズに歌詞をつけています。
またこれがユーモアある歌詞でして….(ぜひYoutubeにアップを!)、会場からは笑いが溢れていました。
5th「卒業ソング」
卒業式が殆ど終わっている時期かと思いますが、この時期に聞く卒業ソングは特別な思いがあります。
「思い出のアルバム(鷹羽弘晃 編曲)」は日本を代表する卒業ソングで、寂しさがこみ上げる音楽です。しかし、今回の演奏は「前へ進もうとする気持ち」が伝わってくるようでした。
コスモスさんは活動22年目で、千葉先生を指導に迎えて10年間歌って来られました。
この度、新たなステージへと進む意味も込め、千葉先生・塩谷先生がご退任されるというアナウンスがありました。(塩谷先生は20年近く携わっていたそうです!)
その中での卒業ソングは、指導者の交代や団員の交代を乗り越えながら、前へ進んでいこうという決意を感じることができる演奏ばかりでした。
最後の「旅立ちの日に(坂本浩美 作曲)」は圧巻で、千葉先生の力強い指揮、塩谷先生の「魂の伴奏」に対して、それに団員一人一人が答える素晴らしい音楽でした。
アンコールは、過去の定期演奏会 で作曲家 上田真樹さんに委嘱し誕生した「コスモスの花」を歌われ、Wアンコールでは「旅立ちの日に」を全体合唱しました。
演奏後の会場は、ステージも客席も「涙・涙」の感動的な雰囲気で、これほどまでに一体となった演奏会はあるのか!?と思ったぐらいでした。
私自身、高崎コスモス合唱団さんの生の歌声を初めて聴かせていただきましたが、
市民に愛されつつ、高みを常に目指してきた合唱団さんだなと感じました。
人口や合唱愛好家の減少が騒がれている今日ではありますが、こういう合唱団さんが末永く活動を続けられ、地域を明るく、そして歌仲間を増やしていけることを祈りたいと思います(脱線しました笑)
——
来期からは、当団体ともご縁がある「川出康平」先生を指導者として迎えることになったそうです。
川出先生のエネルギッシュな指揮・指導に、高崎コスモス合唱団さんがどう答え、どのような音楽が作られていくのか楽しみです!
当団体もご一緒に音楽できる機会があることを祈りつつ、また練習に励んでいきます。
この度はご盛会おめでとうございました!
- 投稿タグ
- 他団体演奏会感想